現行のアルファードにはAC100Vのコンセントが付いています。
これは便利だと思うのですが、使えないという話もあるのでです。
また、このAC100Vコンセントが標準装備かオプションなのか、オプションなら後付け可能なのかも気になります。
ここでは、アルファードのAC100Vのコンセントが使えないというのはなぜかをまず確認します。
また、少し歴史を紐解きながら、このAC100Vコンセントが標準装備かオプションなのかを整理していきましょう。
また、付いていないとしたら後付けは無理なのかもチェックしてきましょう。
目次
アルファードのAC100Vのコンセントが使えないというのはなぜ?
アルファードのAC100Vのコンセントが使えないというの意見もありますが、一体なぜなのでしょう。
- ガソリン車のAC100Vのコンセントは100Wで確かに使えない
- ハイブリッド車のAC100Vのコンセントは100Wでそこそこ使える
ガソリン車のAC100Vのコンセントは100W
まず、アルファードのガソリン車のAC100Vのコンセントは100Wしかありません。
なぜガソリン車は100W?
アルファードのガソリン車はオルタネーターで発電していますが、純正品で12V150Aの出力です。
搭載バッテリーもささやかなものですから、おそらく100V100Wあたりが目いっぱいなのでしょう。
そもそも、AC電源を設置すること自体に無理があるのです。
なぜガソリン車のAC100Vのコンセントは使えない?
ガソリン車のAC100Vのコンセントは使えないのは能力不足に尽きます。
家電品で加熱を伴うものは電気ケトルにしろ、ドライヤーにしろ一切使えません。
家庭用の電気ポットでお湯が沸かせると思って試したところ電源が入らなかったという口コミがありましたが、当然のことです。
せいぜいゲーム機かノートパソコンくらいにしか使えないのです。
ハイブリッド車のAC100Vのコンセントは1,500Wでそこそこ使える
これが、アルファードのハイブリッド車ではAC100Vのコンセントは1,500Wになります。
なぜハイブリッド車ではAC100Vのコンセントは1,500Wに?
アルファードのハイブリッド車は誕生直後から最大1,500Wの発電能力を謳っていました。
電力を電装品やエンジンの始動に使うガソリン車と違い、ハイブリッド車は駆動力を生み出すのですからモノが違うわけです。
引用元:https://global.toyota/jp/powertrain/ths/
このMG1というジェネレーターがジェネレータが駆動用モーターに大きな電力を供給し、高出力バッテリへの充電も行う発電機として機能するわけです。
このジェネレーターはEV走行の最大出力時にはモーターとしても機能する代物です。
いずれにしてもガソリン車のオルタネーターとは次元の違う発電力があり、これと大容量の駆動用バッテリーによって1,500W電源が実現できるのです。
1,500Wあればたいていの家電品は使用可能ですから、これなら大手を振って100V電源と言ってよさそうです。
なぜハイブリッド車のAC100Vのコンセントは使えない?
ハイブリッド車のAC100Vのコンセントは使えないと言われるにはいくつか事情があります。
- バッテリーの残量が少なくなったらエンジンがかかる
アルファードハイブリッドの場合、100V電源を使っているうちにバッテリーの残量が少なくなってきたら勝手にエンジンがかかって充電を始めます。
しかし、多くの全国の自治体で施行されているアイドリング・ストップ条例では緊急自動車や冷凍車などを除き、駐車時にはエンジンを切ることが義務付けられています。
また、キャンプ場などで夜間に発電のためとはいえエンジンがかかることは明らかなマナー違反です。
一番役に立つキャンプで使えないこと、また、最近のキャンプ場にはAC電源があるところも多いことから、「使えない」と言われるのでしょう。
- 電気の質は良くないので、使えないものもある
アルファードに限らず、車から供給される電気は家庭用のものと比べると供給の安定度になどの電気の質が劣るということです。
途中で電気が途切れたり、電圧、電流が変動する可能性があり、医療機器はもちろんですが、ノートパソコンに付いているバックアップ電源を持たないPCは厳しいでしょう。
精密なデータ処理を行う計測機や起動時の電力が大きい電気製品も厳しいかもしれません。
こうした機器を使って不具合が発生すれば、「使えない」ということになるわけです。
アルファードのAC100Vコンセントの装備はいつから?
では、そんなアルファードのAC100Vコンセントの装備はいつからなのか、アルファードの歴史を紐解いてみましょう
- 初代アルファード(10系)
- 2代目アルファード(20系)
- 3代目アルファード(30系)
初代アルファード(10系)
まず、初代アルファード(10系)ですが、ガソリン車はトヨペット系はアルファードG、ビスタ系はアルファードVと言っていました。
ガソリン車は100V100W(最上級グレード以外はオプション)
初代アルファード(10系)は2002年5月に発売されました。
この時はガソリン車だけで、最上級のMZ”Gエディション”のみ100V100W電源が標準装備でしたが、他グレードはオプションでした。
ハイブリッド車は100V1500Wを全グレード標準装備
初代アルファード(10系)のハイブリッド車は2003年7月に追加されましたが、100V1500W電源を全グレードに標準装備していました。
前後のセンターコンソールとラゲージルームの3か所という今の装備と変わらない、「使える」装備でした。
2代目アルファード(20系)
2代目アルファード(20系)は2008年5月に誕生し、アルファードGがアルファードに、アルファードVがヴェルファイアになりました。
ガソリン車にはAC100V電源は無い
2代目アルファード(20系)のガソリン車ではAC100V電源は標準装備はおろかオプションでも設定はありませんでした。
ハイブリッド車は100V1500Wを全グレードオプション設定可(2012年9月~)
2代目アルファードのハイブリッド車はモデルチェンジ直後は投入されませんでした。
2011年11月にハイブリッドモデルが追加されましたが、当初はAC電源はオプションも含めて設定がありませんでした。
しかし、2012年9月にオプションで全グレードに設定可能になりました。
コンセント数は3か所で初代と変わりません。
3代目アルファード(30系)
3代目アルファード(30系)は2015年1月に誕生しました。
ガソリン車にはAC100V電源が復活し、徐々に拡充
3代目アルファード(30系)のガソリン車ではエグゼクティブラウンジとGFだけAC100V100Wの電源が標準装備で4個付いていました。
後はオプションで、SA”Cパッケージ”、S”Cパッケージ”は2個、他グレードは1個でした。
2018年1月のマイナーチェンジで追加されたエグゼクティブラウンジSはエグゼクティブラウンジ同様になりました。
これが、2019年12月以降のオプションはS、X以外は2個、S、Xは1個に変わりました。
最終的には2021年4月以降標準装備となり、エグゼクティブラウンジ系は4個、S、X以外は2個、S、Xは1個になりました。
ハイブリッド車は100V1500Wは最終的には全グレード標準装備化
3代目アルファードへのモデルチェンジ直後はエグゼクティブラウンジ、G"Fパッケージ"、SR"Cパッケージ"のみ100V1500Wは標準装備で5個付いていました。
他グレードはオプションで3個でした。
2018年1月のマイナーチェンジで追加されたエグゼクティブラウンジSはエグゼクティブラウンジ同様になりました。
2019年12月の一部改良でG"Fパッケージ"、SR"Cパッケージが標準装備で5個からオプションで3個になったのは改悪でした。
ただ、2021年4月に全グレード標準装備(エグゼクティブラウンジ系は5個、それ以外は3個)になったのは朗報でした。
アルファードのAC100Vコンセントの後付け無理なの?
アルファードのAC100Vコンセントは時期やグレードによって付いていない場合がありますが、後付けは可能なのでしょうか。
- パーツはディーラーで手に入るがディーラーは施工してくれない
- 配線があれば簡単だが、無ければ大変
- 100V1500Wは需要があるので施工してくれるところもある
パーツはディーラーで手に入るが普通はディーラーは施工してくれない
アルファードのAC100Vコンセントを設置するためのパーツはコンセントやインバーターなどディーラーに頼めば手に入るようです。
ただ、これはメーカーオプションなので、よほどのことが無い限り普通はディーラーでは施工してくれません。
配線があれば簡単だが、無ければ大変
アルファードのAC100Vコンセントの設置は純正配線があればそう難しくはないようです。
基本的にはコンセントとインバーターをカプラーに接続すればいいのですが、途中配線がつながっていないところがあるので、そこをつなげるのがお約束のようです。
ただ、簡単なのは100V100Wの場合で、1500Wとなるとこのように大変なようです。
これはハリアーハイブリッドのものですが、既存配線を使うにしても、座席まで外しています。
100V1500Wは需要があるので施工してくれるところもある
しかし、アルファードの100V1500Wは需要があるので施工してくれるところもあるようなのです。
探せばいくらでもあるのですが、トヨタとKINTOが2022年にサービスを提供した「KINTO FACTORY」はいかがでしょう。
購入済みの車両に、その技術革新に合わせて最新機能の後付けなどを提供する新サービスだそうです。
サービスメニューの中に「後付けアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」も入っていて、グレードによっては施工可能なようです。
引用元:https://factory.kinto-jp.com/carlineup/toyota/alp/
価格も99.000円から110,000円(新車時は66,000円)とお手頃で、3年または6万kmのメーカー保証も付いていますが、現行モデル(30系)限定のようです。
業界では純正パーツを使わない施工方法が年式グレードによって確立しているようで、10万円程度で施工してくれるところはたくさんあるようですよ。
まとめ
アルファードのAC100Vのコンセントもいろんな歴史があったんですね。
今は標準装備化されていますが、次期アルファードでもそうしてほしいものです。
後付けは、特に1500Wについては事実上DIYは無理ですが、探せば施工してくれるところもあるようなので、調べてみてもいいかもしれません。
アルファードを限界値引きから更に安く購入する方法!
いつか、いつかと発売が待望されていいた新型アルファード(40系)が発売開始されてかた半年が経過しました。
アルファードといえば、前モデルである30系はモデル末期になっても人気が落ちることがなく、納期も半導体不足やコロナ禍もあり長期化を余儀なくされていました。
待ちに待った新型アルファードの誕生ですが、当然のことながら値引き額は大幅に縮小されています。
でも、これからお伝えすることをご確認頂くと、フルモデルチェンジ直後でも限界値引きから大幅に安く購入することができると思います。
現在アルファードのオーナーさんで新型アルファードの購入を考えているも多いと思いますが、くれぐれもメーカーでの下取りはしないでください。
既にご存じかもしれませんが、知らないと損することになるので下記の記事に一度目を通してみてください。
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