アルファードにはガソリン車とハイブリッド車に4WDの設定がありますが、その乗り心地が悪いという情報があるのです。
走行安全性やハイブリッドの燃費でこの4WDを選ぶ方も多いと思いますが、乗り心地が悪いとなると気になります。
というのも、アルファードは家族みんなで使うことが多く、乗り心地はとても重要だからです。
ここでは、そのアルファード(4WD)の乗り心地がFFより悪いという噂の真偽と、悪いとすれば改善方法はあるのかというあたりをチェックしていきます。
目次
アルファードの4WDシステムの概要
まずアルファードの4WDの概要を簡単に説明しておきます。
- ガソリン車のアクティブトルクコントロール4WD
- ハイブリッド車のE-Four
ガソリン車のアクティブトルクコントロール4WD
アルファードのアクティブトルクコントロール4WDというのは、電子制御により前輪駆動と四輪駆動を自動的に切り替える4WDシステムです。
床下に電子制御式カップリングとプロペラシャフトが存在し、通常走行時は前輪駆動に近い状態で走ります。
これが、発進、加速あるいは滑りやすい路面、コーナリング時は四輪駆動に切り替わり、最適な駆動力を四輪に配分する仕組みです。
引用元:https://global.toyota/jp/mobility/tnga/powertrain2018/4wd/
オフロード車のようなパートタイム4WDやRAV4のダイナミックトルクベクタリングAWDにはかないませんが、一般的には高性能の4WDと言えます。
ハイブリッド車のE-Four
ハイブリッド車が搭載しているE-Fourはガソリン車やホンダのハイブリッド車のようなプロペラシャフトはありません。
どうするかというと、後輪用のモーターがあって、路面や走行状態に対応し、通常の2WDから4WDへ変更し、トルク配分も制御するのです。
引用元:toyota.jp/alphard/
もともとは、アルファードのような重い車の発進性能を上げるための4WDだったようですから、4WDの性能は限定的です。
リアモーターの最高出力は68PSしかありません(トルクは14.2kgf・mとそこそこ)し、電気の制約があるので、ホンダのようにいくらでも4WDで走れるわではありません。
だから、性能的にはアクティブトルクコントロール4WDには及びませんが、4WDとして、そこそこの走行性能は持っています。
アルファード(4WD)の乗り心地がFFより悪い?
アルファードの4WDの乗り心地について口コミでチェックしますが、悪いとすれば、その原因は大きく分けて2つです。
その原因ごとに説明していきましょう。
- アルファード 4WDの乗り心地を口コミでチェック
- アルファード 4WDの方が車高が高い
- アルファード 4WDの方が重い
- アルファード 4WDの走行安定性は乗り心地に好影響
アルファード 4WDの乗り心地を口コミでチェック
アルファード 4WDの乗り心地のうち、ネガティブな評価を口コミから拾ってみました。
- 走り出したら安っぽさが露呈して、足まわりがバタつきしなやかさが無く、ボディ剛性が弱くて振動を吸収できない
- 全高からくる、ふらつき感はがとても気になる
- 2列目はカーブで転げ落ちるぐらい揺れる
- フワフワ運転はで疲れるが、後部座席はちょうどいいかも
- 足回りのフワフワ感、モッサリ感が市街地でも郊外でも落ち着かず、収束も悪い
- ノーマルだとふらつくような波打つような動きをする
- とにかくサスが柔らかすぎる
- 酔う人は酔うのではないか
- 足回りは柔らかいが、最初からパフォーマンスダンパーなどを付けていれば大丈夫
いい評価より悪い評価が少ないのですが、ふわふわ感、揺れ、収束の悪さ、サスの柔らかさが低評価ですね。
アルファード 4WDの方が車高が高い
アルファードで4WDの方が車高が高い理由とその影響です。
アルファードの4WDの方が車高が高い理由
アルファードの諸元表を見てもらえば明らかですが、2WDに比べて4WDの車高が高いのがわかります。
2WDの全高が1935mmなのに対し、ガソリン車、ハイブリッド車とも4WDは1,950mmになっているのです。
これは4WDではほぼ共通する話で、後輪への動力伝達や後輪の駆動システムがあるのでどうしてもサスペンションの取り回しに余裕が必要になるのです。
全高が違ってもボディそのものが変わるわけではありませんから、ボディ全体がそのぶん嵩上げされることになるのです。
車高が高いから乗り心地が悪く、ふわふわになる?
わずかなことですが、同じ足回りで重心が高くなるわけです。
このため、ローリングや横揺れが余分に発生して乗り心地がふわふわと感じるのです。
アルファードのようなミニバンは乗り心地に配慮してあまり減衰力の高いサスペンションを使っていませんから、このふわふわ感を強く感じるのでしょう。
アルファード 4WDの方が重い
アルファードで4WDの方が重い理由とその影響です。
アルファードの4WDの方が重い理由
これもアルファードの諸元表を見てもらうといいのですが、ガソリン車の場合2WDに比べて4WDの方が60キロも重くなっています。
後輪を駆動させるためのメカニズムを搭載するのですから当然ですよね。
また、ハイブリッド車は電池やモーターなど重いハイブリッドシステムを搭載するので170~180キロも重くなっています。
重いから乗り心地が悪く、ふわふわになる?
アルファードは重いから乗り心地が悪くなるかといえばそうでもありません。
重くなるのは乗り心地に必ずしも悪いわけではないのです。
同じサスペンションなら車重が重くなれば柔らかい足回りになりますから、同乗者にとってはむしろ良好な乗り心地になる場合もあるからです。
ただ、乗り心地の中でもふわふわ感については話は別です。
アルファードのハイブリッド車で特に言われる「フワフワ」「ユラユラ」の原因はハイブリッドによる重い車体による柔らかい足回りにあると考えられているのです。
このように4WDの場合は重さによって乗り心地がふわふわになりやすいとは言えるでしょう。
アルファード 4WDの走行安定性は乗り心地に好影響
ただ、アルファード 4WDの走行安定性の高さは乗り心地には好影響ですし、ふわふわ感を抑える効果もあるのです。
4WDから2WDに乗り換えてふわふわ感をむしろ感ずるという方もいらっしゃるようなのです。
これは、もし不安定な挙動を起こすような運転をした場合、4WDならこなせるところが2WDはちょっとした横滑りなどを起こしてしまいます。
ダートや雪道を想像すればわかりますが、こういう挙動は乗り心地の悪化につながりますし、ふわふわ感だって感じると思われます。
アルファード(4WD)の乗り心地の改善方法はある?
アルファードの4WDの乗り心地が悪いとすれば、車高の高さによるローリングや横揺れ、重い車重によって過度に柔らかくなった足回りでしょう。
ここでは、その対策をいくつか紹介しておきましょう。
- サスペンションを硬くするとふわふわ感は改善しても乗り心地は悪化するかも
- 車高調やローダウンではふわふわ感は改善しても乗り心地は悪化
サスペンションを硬くするとふわふわ感は改善しても乗り心地は悪化するかも
アルファードのサスペンションを硬くするにはスプリングを硬いものへ交換し、ダンパーの減衰力を強くして、上下運動の収束を速くする方向に調整すればいいのです。
これで、よく言われる「フワフワ感」は減少するのですが、路面の凸凹は拾いやすくなりますし、硬すぎて乗り心地が悪化したと感ずる場合もあります。
アルファードは高級車らしいしなやかな乗り味も魅力なので、バランスが大事です。
車高調やローダウンではふわふわ感は改善しても乗り心地は悪化
ローダウンの一番のメリットは、見た目のカッコよさです。
人によって見方は違いますが、車高が低く、フェンダーとタイヤ、地面と車体の隙間が少なくなって、重心も下がったイメージになるのがカッコいいと思う方が多いのです。
このローダウン、見た目だけでなく、車の重心を下げることにより、コーナーリング時のふらつきを抑えることができ、走行安定性を向上させます。
アルファードの乗り心地の問題がローリングやふわふわ感なら、改善策になり得るでしょう。
ただ、ローダウンすると振動を吸収するサスペンションのストローク長が短くなるため、一般的には乗り心地を悪化させる懸念はとても大きいのです。
このため、過度なローダウンを避けるか、減衰量の調整等によってこうした問題を回避しやすい車高調を選ぶといいでしょう。
車高調とローダウンについては「アルファード 30系 車高調のメリット・デメリット・注意点・パーツについて!」に詳しく記載しているので参考にしてください。
まとめ
アルファードの4WD、特にハイブリッド車がフワフワ感があるとかローリングが大きいと言われます。
ただ、アルファードは車重が大きく同乗者の乗り心地のことを考えれば、サスペンションをあまり硬いセッティングにはできないのです。
また、次期アルファードでは低重心化が噂さえていますが、歴代アルファードは車高が高く、ローリングと室内の広大さはトレードオフの関係にあるのです。
アコードの足回りをカスタム化すると、こうした欠点は改善されますが、本来の乗り心地の良さが失われる可能性もあります。
だから、足回りのカスタマイズにはディーラーや整備工場としっかり相談して、後悔のないチューンナップを行うことをお勧めします。
アルファードを限界値引きから更に安く購入する方法!
いつか、いつかと発売が待望されていいた新型アルファード(40系)が発売開始されてかた半年が経過しました。
アルファードといえば、前モデルである30系はモデル末期になっても人気が落ちることがなく、納期も半導体不足やコロナ禍もあり長期化を余儀なくされていました。
待ちに待った新型アルファードの誕生ですが、当然のことながら値引き額は大幅に縮小されています。
でも、これからお伝えすることをご確認頂くと、フルモデルチェンジ直後でも限界値引きから大幅に安く購入することができると思います。
現在アルファードのオーナーさんで新型アルファードの購入を考えているも多いと思いますが、くれぐれもメーカーでの下取りはしないでください。
既にご存じかもしれませんが、知らないと損することになるので下記の記事に一度目を通してみてください。
>> 目次ページに戻る