アルファードの30系は前期モデルが2015年1月に誕生し、後期モデルが2017年12月にマイナーチェンジで誕生しました。
マイナーチェンジが実施された時に気になるのは、どの部分が変更されたのかです。
特に、タイヤやホイールに関する基本部分(タイヤ外径、タイヤ内径等)が変更されると、前期モデルで装着していたタイヤやホイールが使えなくなってしまいますからね。
引用元:https://tire.bridgestone.co.jp/about/knowledge/size/index.html
ただ、実際はマイナーチェンジでタイヤやホイールに関する基本部分が変更されることはありません。
アルファード30系についても前期と後期で変更されていないことを記事の中でご紹介していきます。
そして、アルファード30系のタイヤ交換やホイール交換で必要な情報と注意点をご紹介していくとともに、、カスタム化の一貫としてホイール交換することもあると思いますので、抑えておくポイントについてもご紹介します。
目次
タイヤ・ホイールサイズがグレードで共通する部分と異なる部分
アルファード30系ですが、後期モデルへのマイナーチェンジでグレートに関しては若干変化があったものの、基本的な部分に関しては大きな変化はありません。
ただ、同じアルファード30系といっても、グレードによってタイヤサイズやホィールサイズは異なります。
そして、タイヤとホイールのサイズなのですが、全てのグレードで共通する部分とグレードで異なる部分があります。
全てのアルファード30系で共通な部分
また、 タイヤ交換の際にはアルファード共通の次の項目を確認することが必要です。
- PCD
- ハブ穴径
- ハブボルト穴径
- ハブボルト穴数
この四つの項目についてはアルファード全てに共通していますが、次の項目についてはグレードによって変化しますので前期、後期に分けてご紹介します。
グレードで変化する部分
- タイヤサイズ
- ホイールサイズ
- インセット
それでは、前期と後期に分けて工場出荷時のタイヤ・ホイールサイズの詳細を見ていきましょう。
工場出荷時のタイヤ・ホイールサイズの確認
アルファード30系のタイヤサイズとホイールサイズを確認しますが、冒頭でお伝えしたとおり、タイヤ交換に必要な情報がありますので、全グレード共通部分と異なる部分に分けてご紹介します。
30系前期
タイヤ交換に必要な情報(共通)
PCD | ハブ穴径 | ハブボルト穴径 | ハブボルト穴数 |
---|---|---|---|
114.3 | 60 | 19 | 5 |
タイヤ交換に必要な情報(グレード別)
種類 | グレード | 駆動方式 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|---|---|---|
ガソリン | Execitive Lounge | 全車(標準) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J |
GF | ||||
G | ||||
X | 全車(標準) | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J | |
GF(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
G(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
X(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
S(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
S A Cパッケージ | 全車(標準) | 225/50R18 97V | 18×7 1/2J | |
S Cパッケージ | 2WD | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | |
4WD | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J | ||
S A | 全車(標準) | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | |
S Aパッケージ | 2WD(メーカーオプション) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | |
S | 4WD(メーカーオプション) | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J | |
ハイブリッド | Execitive Lounge | 全車(標準) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J |
G Fパッケージ | ||||
G | ||||
SR Cパッケージ | ||||
SR | ||||
X(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
SR(サイドリフトアップシート装着車) | ||||
X | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J |
30系後期
タイヤ交換に必要な情報(共通)
PCD | ハブ穴径 | ハブボルト穴径 | ハブボルト穴数 |
---|---|---|---|
114.3 | 60 | 19 | 5 |
タイヤ交換に必要な情報(グレード別)
種類 | グレード | 駆動方式 | タイヤサイズ | ホイールサイズ | インセット |
---|---|---|---|---|---|
ガソリン | Execitive Lounge | 全車(標準) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 |
Execitive Lounge S | |||||
GF | |||||
G | |||||
X | 全車(標準) | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J | 33 | |
G(サイドリフトアップチルトシート装着車) | |||||
S(サイドリフトアップチルトシート装着車) | |||||
SC | 全車(標準) | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | 45 | |
225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 | |||
S Cパッケージ | 2WD | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | 45 | |
2WD(メーカーオプション) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 | ||
4WD | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | 45 | ||
4WD(メーカーオプション) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 | ||
S Aパッケージ | 2WD | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | 45 | |
S | 2WD(メーカーオプション) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 | |
4WD | 235/50R18 97V | 18×7 1/2J | 45 | ||
4WD(メーカーオプション) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 | ||
ハイブリッド | Execitive Lounge | 全車(標準) | 225/60R17 99H | 17×6 1/2J | 33 |
Execitive Lounge S | |||||
G Fパッケージ | |||||
G | |||||
SR Cパッケージ | |||||
SR | |||||
S | |||||
X(サイドリフトアップチルトシート) | |||||
X | 全車(標準) | 215/65R16 98H | 16×6 1/2J | 33 |
御覧頂いた通り、「PCD」「ハブ穴径」「ハブボルト穴径」「ハブボルト穴数」については、前期と後期は全く同じです。
しかし、タイヤサイズが複数存在することでホイールサイズ、インセットも異なります。
当然ですね。
同じアルファード30系である限り、タイヤ外径は同じにしなければなりません。
なぜなら、タイヤ外径が変わってしまうと走行距離の測定に狂いが生じますから。
よって、タイヤの扁平率の変化でタイヤの厚みである断面高さが薄くなったり厚く鳴る分、タイヤ内径で調整する必要があるのです。
タイヤサイズとホイールサイズを記した上記の表からタイヤサイズとホイールサイズは次のようになっています。
アルファード30系のタイヤサイズ、ホイールサイズは3種類
タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|
215/65R16 | 16×6 1/2J |
225/60R17 | 17×6 1/2J |
235/50R18 | 18×7 1/2J |
上表でわかるのは、次のようなことです。
タイヤ幅が「215mm」の場合、ホイールのサイズは「16インチ」
タイヤ幅が「225mm」の場合、ホイールのサイズは「17インチ」
タイヤ幅が「235mm」の場合、ホイールのサイズは「18インチ」
タイヤ幅が10mm増えるごとにホイールサイズは1インチ大きくなることでタイヤ外径が同じにすることができるということです。
だから、タイヤサイズを「215mm~235mm」に変更する場合は上記でお伝えしたサイズを参考にしていただければと思います。
それでは、次は、カスタム化としてのホイール交換の効果についてみていきましょう。
アルファード30系 ホイールによるカスタム化の効果
アルファード30系は全グレードでアルミホイールが標準装備されています。
流石に、トヨタが誇る高級ミニバンにホイールキャップは似合わないですから当然ですね。
ホイールによるカスタム化の効果
多くのオーナーさんは標準装備のアルミホイールをそのまま使われていると思いますが、中にはアルミホイールを交換する方もいらっしゃいます。
なぜアルミホイールを交換するのでしょうか?
特に、新しいアルミホイールを交換する理由は?
ホイールを交換する1番の目的はアルミホイールをカスタム化することにより見栄えが大きく変わるからですね。
また、多くの方はアルミホイールを交換することだけでなく、同時にタイヤの扁平率を変えたりしています。
タイヤの扁平率を大きく変更すると標準のアルミホイールでは対応できない(タイヤ外径が変わるため)ため、アルミホイールの交換が必要となるのです。
次は、アルファード30系のアルミホイールを交換する場合に押さえておくべき事項を確認しましょう。
アルファード30系標準のホイールサイズ
アルファード30系のタイヤサイズとホイールサイズは3種類だとお伝えしましたが、ハイブリッド車とガソリン車全てで同じというわけではなく、下記の通りハイブリッド車とガソリン車では下記の通りとなります。
【ハイブリッド車】
タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|
215/65R16 | 16×6 1/2J |
225/60R17 | 17×6 1/2J |
【ガソリン車】
タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|
215/65R16 | 16×6 1/2J |
225/60R17 | 17×6 1/2J |
235/50R18 | 18×7 1/2J |
タイヤやアルミホイールを交換する場合は、既にお伝えした通り、タイヤ外径が変化しないように注意することが必要ですが、予め販売店ではセット販売という形でそれそれのサイズに合ったタイヤとアルミホイールをセットにして販売しています。
次は、具体的なセット販売の一例をサイズごとに確認してみましょう。
アルファード30系用ホイールとタイヤのセット価格
ここでは一例となりますが、ホイールサイズごとにどのようなホイールとタイヤのセットが販売されているのかをお伝えします。
【235/50R18(18✕7 1/2J)】
【225/60R17(17✕6 1/2J)】
【215/65R16(16✕6 1/2J)】
ご紹介したのはホールとタイヤのセットですが、、ホイールのサイズ大きくなるにつれて価格も大きく変動しており、中でも「235/50R18」になると、価格が一気に高くなる傾向にあります。
インチアップする際の注意点
ここでは、ホイール交換するする際、インチアップする際の注意点について見ていきましょう。
インチアップとは「ホイールサイズを大きくすること」です。
インチアップはホイールサイズを今装着しているホイールより大きいサイズに交換することですからそのままでは、現在のタイヤはホイールに装着できません。
タイヤ外径が決められたサイズよりも大きくなるからです。
ホイールのサイズが大きくなった分だけ、タイヤの厚み(断面高さ)を薄くする必要があります。
具体的にアルファード30系を例にすると次のようになります。
タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|
215/65R16 | 16×6 1/2J |
225/60R17 | 17×6 1/2J |
16インチホイールを17インチに1インチインチアップする場合、17インチになるわけですが、タイヤサイズとホイールサイズは下記のようになります。
「215/65R16(16×6 1/2J)→225/60R17(17×6 1/2J)」
ホイールサイズが1インチ大きくなることで、タイヤの扁平率が65%から60%となり、タイヤ幅も10mm拡大しています。
もし、16インチから18インチにインチアップする場合は、下記のようになります。
「215/65R16(16×6 1/2J)→223/50R18(18×6 1/2J)」
ホイールサイズが2インチ大きくなることで、タイヤの扁平率が65%から50%となり、タイヤ幅も20mm拡大しています。
ここでもう一つ注意する点があります。
それが「ツライチ」です。
引用元:https://www.diylabo.jp/column/column-463.html
今回ご紹介しているのはアルファード30系で使われているサイズですので問題ありませんが、更に大きなホイールやタイヤを装着する際はツライチについてもよく確認しておくことが必要です。
ツライチとは「フェンダーの外端とタイヤ側面に段差がない状態」を指します。
タイヤ側面がフェンダー内に収まっていれば問題ありませんが、タイヤ側面がフェンダーより大きく側面からむき出し状態では車検に合格できません。
「223/50R18(18×6 1/2J)」より大きなサイズに変更する場合は、カーショップの詳しい店員さんによく確認するようにしましょう。
インチアップのメリットとデメリット
通常、ホイールサイズをインチアップすることで、タイヤは薄くなりますが、その分、タイヤの幅は広くなります。
【メリット】
タイヤの幅が広くなるということはタイヤと路面の設置面積が増えるため、グリップ力が増すことにつながります。
【デメリット】
メリットがある反面、デメリットもあります。
それは、タイヤの負荷も大きくなるため強度が必要になります。
このため、タイヤの価格も上昇することにつながります。
そして、燃費の悪化です。
先ほどホイールをインチアップすることでタイヤと路面の設置面積が増えコーナリングでの安定感につながるとお伝えしました。
しかし、その分サスペンションがそのままだとロールが大きくなりますので場合によってはサスペンションやショックアブソーバーの変更も必要になってきます。
また、タイヤと路面の設置面積が増え、抵抗が増えるため、路面の振動をよく拾うようになったり、燃費が悪化するのもデメリットとなります。
インチアップのメリットとデメリットをお伝えしましたが。
とはいえ、ホイールのインチアップすることで期待する効果で一番求められるのは「見た目」でしょう。
タイヤが大きく目立つことでホイールデザインも見ているものの視界に入ってくるようになります。
そして、アルファードのエクステリアにカスタム化をほどこしている場合にはエクステリアの迫力に出ホイールに変身させることができます。
そして、走りの面ではタイヤのグリップが増すことによりコーナリングでの安心感も高まります。
ここではインチアップについて期待できる良い面をお伝えしましたが、注意すべきことがありますので、次はその部分を見ていきます。
ホイールによるカスタム化のポイント
ここまで、ホイール交換、タイヤ交換する上での注意点を説明し、ホイール交換で見た目が大きく変わるというメリットについてもお伝えしました。
ご自身が気に入ったデザインのホイールを愛車に履かせることほどテンションが上がることはないと思いますので、ご自身が気に入ったホイールに交換することは良いことです。
しかし、車検に合格することだけでなく、ホイール交換のメリット・デメリットを良く理解した上でホイールを選ぶことが大きなポイントとなります。
アルファードのホイール交換となると、そこそこ大きな出費になりますのでご注意ください。
まとめ
この記事では、「タイヤサイズ・ホイール交換とカスタム化のポイント」というテーマで話進めてきました。
単なるホイール交換ではなく、十分にカスタムカーパーツと1つだと認識して頂けたのではないでしょうか。
ただ、ホイールをインチアップすることによる、多少なりとも悪影響がありますので、その点は十分注意する必要があります。
アルファードを限界値引きから更に安く購入する方法!
いつか、いつかと発売が待望されていいた新型アルファード(40系)が発売開始されてかた半年が経過しました。
アルファードといえば、前モデルである30系はモデル末期になっても人気が落ちることがなく、納期も半導体不足やコロナ禍もあり長期化を余儀なくされていました。
待ちに待った新型アルファードの誕生ですが、当然のことながら値引き額は大幅に縮小されています。
でも、これからお伝えすることをご確認頂くと、フルモデルチェンジ直後でも限界値引きから大幅に安く購入することができると思います。
現在アルファードのオーナーさんで新型アルファードの購入を考えているも多いと思いますが、くれぐれもメーカーでの下取りはしないでください。
既にご存じかもしれませんが、知らないと損することになるので下記の記事に一度目を通してみてください。
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